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2012年4月

2012年4月23日 (月)

春浅い気仙沼へ  4月21日~22日

2012年4月21日~

 

まだ 南関東までしか桜が届いていないこの季節に

気仙沼を訪問しました。(写真は東北道途中)

景色

気仙沼は3月11日以来ですが、その時は丁度震災から一年目

慰霊祭などが行われ、亡くなった方々の法要もいとなまれていたので、

慰問や激励に歩くのが精一杯でした。

 

そういう点では 気仙沼で運動を指導するのは1月以来であり、

久しぶりの訪問のような気がしました。

気仙沼今

 

さて 通いなれた東北道は一年のサイクルを経て

再び春を迎える頃となりました。

しかしながら例年よりも寒さが長引き

気仙沼は全く桜の開花はなく、東北道の途中で山桜を眺めるにとどまりました。

 

気仙沼の最初の訪問は

鹿折中学仮設住宅の集会所です。

到着をするや否や拍手が起こり、私たちを含めて40名近い参加者で

会場は盛り上がりました。

Tシャツ
 

若い方からかなりのご高齢者を含めて

大塚先生のストレッチの準備体操に始まり

伸び

ストレッチ全体

早川先生のウォーミングアップ

 

 

 

 

 

マリさん窓ふき

ゆかりさん

三屋先生のボールなどを使ったゲーム

円陣

直樹さんとおばあちゃん

日体コンビ

豪快

そして 締めの脳トレビクスと いつもながらの盛りだくさんのプログラムに

終始笑い声が溢れていました。

 

 

「また 来てね?」

「また来るからね?」

再会を約束して 一同は次の活動場所 気仙沼女子高校へ

 

気仙沼女子高校への支援活動はずっと続いています。

震災により廃校が決まり、部員数も激減。

仙台高校との合併チームで乗り切ってきた新人戦等への出場も終わり

合同チームは4月に解散。

再び4名の部員での活動になりました。

 気女笑顔

そんな中でも 決して休まずに活動を続ける気仙沼女子バレー部と佐々木監督に

今回の支援の目的の一つとして 

日本文化出版の月刊バレーボール(5月号)を届けるということもありました。

 

月刊バレーボールには4月号から私たちの活動のページが誕生しました。

その名も

「ボールが繋ぐ復興への道

  『今できることを』 

-東日本大震災健康支援プロジェクト“こころとからだの健やかのためにー」

 

5月号は 気仙沼女子高校を取り上げました。

4名になっても頑張る彼女たちへの激励を込めて 手渡しをしたいと思いました。

 

そして 4名でどんな練習をしているのだろうか?

・・・と体育館を覗くと

近隣の中学生を招き、高校生が指導をしながら 一緒に練習をしていたのです。

さらに 近隣の高校生一人も加わって、懸命にボールを追う姿がありました。

 ネット越しに直樹さん

三屋裕子さんと田中直樹さんは ためらうこともなく コートに入り

直ぐに練習がスタート。

そして 田中さんと佐々木監督もメンバーに加わって試合形式の練習も・・・・

開いて笑顔


守屋さん1

 

6時過ぎまで続いていました。

気女説教
 

翌日 

22日(日)は 気仙沼長磯前林仮設住宅へ

 

同日は色々な行事と重なり、決して多くの人数ではないものの 20名以上の参加者があって、集会所はいっぱいになりました。

長磯ストレッチ
 

老若男女が集い、年齢、性別に問わず 健康支援プログラムを堪能。

参加したお父さんから「いててて・・・体曲がんね~」と 声が漏れ、会場は笑いの渦に。

長磯顔じゃんけん4人

ストレッチでは四苦八苦のお父さんもだんだん本調子。

 長磯ボクシングおとうさん

椅子に座ったままのご高齢者も楽しそうに仲間に入り

時に皆の姿にこらえきれず声を出して笑うなど

温かく、楽しい空気に包まれて行きました。

長磯マリさん3人

 

 

 

 

 

 

 


長磯じゃんけん1

大塚先生のストレッチ

早川先生のウォーミングアップを兼ねた体操

三屋先生のボール遊びや脳トレ運動

長磯三屋さん見守る

そして 最後は 仮設住宅恒例のボール回しリレー

ボールリレー
 

③チームが闘い

一位を争って、あの手この手の作戦合戦。

 

あっという間の時間が過ぎて 帰る時

「また来てくれないと 体操忘れちまうから・・・」

「分かった また 来るから・・・」

ありがとう

記念撮影をして 

「あ~~~笑った~~~~」と お帰りになりました。      

2012年4月18日 (水)

和歌山県新宮市 台風災害地への支援(4月7日~9日)

2012年4月7日~9日(新宮市総合体育館&熊野川小学校)

メンバー

三屋裕子、江藤直美、狩野美雪、大塚真里子、西島繁美、早川ゆかり、濱本和美、野中真代(8名)

 

 東日本大震災健康支援プロジェクト“こころとからだの健やかのために”は

2012年夏に 台風災害で大変な被害に遭遇した和歌山県新宮市を訪問。

東京から和歌山まで往復レンタカーでの移動とあって、2泊3日での大移動となりました。

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2012年春に「健康寺子屋in和歌山」を開催したことがきっかけとなり、

その後 台風によって、多くの命を失い、また今でも仮設住宅住まいをしている新宮の方々を尋ね、新宮市総合体育館において 小学生~高校生までのバレー指導や ご近隣の方々への健康体操指導。

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江藤直美さんと狩野美雪さん

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ウォーミングアップのあとには いよいよバレー指導

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神妙に三屋さんの話を聞くこどもたち(真剣に講演を聞きます)

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 画像 354三屋さん、江藤さん、狩野さんの指導が続きます。



 

 

さらに 場所を被害の大きかった熊野川流域の小学校の体育館においての健康支援に場所を移しました。

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川の向こう岸のガードレールが寸断されいてる様子が痛々しい。

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あちらこちらの道が通行止めになって・・・

 

 

 

 

 

いよいよ仮設住宅の方々への支援です。

三屋さんとじゃんけんぽん!(熊野川小学校にて)

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先生たちも子守に大忙し

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長い一日 先生方もお疲れさまでした。

 

 

 

 

帰りがけに 健康支援プロジェクトのメッセージ「今できることを」を書いて下さった

静岡県掛川市の少林寺様ご住職井上貫道老師をお訪ねして・・・・

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今できることを ・・・ これからも 続けていきます。

     

2012年4月 2日 (月)

2012年3月31日~ 福島県三春町貝山&石巻訪問

2012年3月31日~4月1日

 

東日本大震災健康支援プロジェクト“こころとからだの健やかのために”は

福島県三春町貝山仮設住宅へ3回目の訪問と

石巻商業及び飯野川仮設住宅に初めての訪問を行ないました。

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長い冬を超えた 東北地方。

何度となく雪道を通い、また 岩手県大槌町においては 非常に深い雪に悩まされた

我々にとって、まさに“越冬”と言えるものでした。

ところどころの残雪が 春の訪れを印象づけたのです。

貝山仮設住宅の集会所は我々が到着したときには 人が溢れて、

50人を超える人がひしめき、過去2回の訪問を経て、改めて歓迎して下さる気持ち

が大いに表れていました。

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 3度目で見慣れた顔ぶれに混ざって、初登場の人も多く、今回は特に男性の参加者が

増えているのが印象的でした。

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当会場には福島県全国高校体育連盟バレ

ーボール専門部部長小針先生や中体連の

羽根田先生のお顔もも混ざって

 

 

本日のプロジェクトメンバーは

三屋裕子、井上譲、江藤直美、大塚真里子、西島繁美、野中真代の6名

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貝山仮設住宅のプログラムは 準備体操の

ストレッチ。三屋オリジナルプログラム、
 

有酸素運動を取り入れた脳トレビクス。

何度も参加している人は スタートと同時に

テンションも高まり、初めての人も笑い
の渦の中に巻き込まれて行きました。

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 DSC_0125

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最後に集合写真を取り、 みんなの楽しい

時間はあっという間に過ぎていきました。

 

 

 

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ランチタイムは 仮設住宅に隣接する仮設

内のレストラン特性の、チャーハン、

ラーメン、焼き肉、やきそば・

・しかも 全てが3人前あるような大盛。

体操の後の 大食い大会の様な

 びっくりランチタイムでした。

 “美味しかった!”

 

 

そして 一行は 石巻商業に向かいました。

いつもは三屋さんが7割運転という東北への道のりも 今回は井上さんと江藤さんと
 

いうドライバーを得て、ほっとしている姿が印象的でした。

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そして 到着した石巻


最初の訪問は 学校に隣接したがれき置き場のためにハエが大量発生して,最近は見なくなっ

たハエ取り紙が あちらこちらにつるされている姿が印象的だったのですが、2回目の道路浸

水も無くなり、 それでもなお整理された大量のがれきが・・・

 ただ 受け入れ先が決まった瓦礫が パッキングされて 積み上げられて、心なしか
ほっとした風景に見受けられました。 

受け入れてくださる地域の皆さんありがとう
ございました。

 
石巻商業の体育館は 中学生の練習試合が終了をし、整然と並べられ
コーチの登場をまつばかり。

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三屋さん。井上さん。江藤さんもそれを受けて直ぐに練習をスタート

 

 

 

中学生と高校生1人がチームとなり 数々の練習を重ねていきました。

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そして 一つのプログラムを終わるたびに 高校生に「ありがとうございました」と
頭を下げる中学生、照れながらも 礼を返す高校生。

 どちらにとっても有意義な時
間が過ぎていきます。

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途中、高校生だけに本プログラムの目的が伝えられ、

「高校生が地域のバレーボーラー
のリーダーとなって、また 憧れのお兄さんとなり 小中学生を引っ張るためには、 
自分たちが本気で学ばなければならない・・・」

そんなコーチの言葉に 襟を正す高校
生でした。

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その甲斐あって 高校生の目の色が大きく変わり、後半の練習は一生懸命に指導をし
よう、

また見本となろうとする気持ちが態度に大きく表れて、下級生たちのよき目標となっていきました。

 

 

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井上さんが見本として高校生のプレイを見せます。

懸命に先輩のプレイを見る中学生。

 

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31日は石巻から約1時間半を走った古川に宿泊。ホテルの目の前には 

あのバレーの名門古川商業が聳えていました。

 

 

4月1日

“雪”の予想を大きく裏切って 晴天。
北上川の脇を①時間以上走って 飯野川仮設住宅を訪れました。DSC_0327

飯野川仮設住宅は 朝早いこともあり、また 急なスケジュールだったために

少し集まるのに 時間がかかってしまいましたが、可愛い双子ちゃんの参加もあり、温かいムードに。

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仮設住宅の方々の支援をするために、先ずは仮設の方々とコミュニケーションを図る
ために 一緒に参加して下さった ボランティアの他府県の県警の方の参加により、本当に盛り上がりました。

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他府県からいらしてる県警の方は このように 足しげく仮設住宅を訪ねては 

皆さんと良き信頼関係を築くために いろんな形で努力をされているのだと実感。


本当にご苦労様です。

 

今回はちびっこの双子の姉妹も まるでお母さんに見間違う若い祖父母と参加。

お散歩中の猫ちゃんまで混じって 楽しい会場になりました。

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会場を後にして 一行は 石巻商業高校に再び向かいました。

 

 


今回は高校生をメインの時間と 小中学生メインの時間に分かれて、しっかりと指導。


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真剣な態度で臨む高校生。後半で小学生を指導するための指導法を学びます。

 

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ここからは 小学生のための時間となりました。

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小学生を石巻商業の高校生が指導をし、その指導法をコーチとして三屋さん、井上さん、江藤さんが指導するという 新しい形です

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子供たちがTシャツを着るのを手伝う江藤さん

 

このような指導法は 今後バレーボールコーチングキャラバンとして、被災3県で繰り広げられることになっています。まさに 被災地に対して バレーボーラーが青少年の育成のために取り組むことで 支援をする試みがここから始まりました。
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石巻地区に限らず 

被災地はかすかな復興バブルが生じて、コンビニなどが林立。

活を思うこともあり、高校生が働くことも多くなっているそうです。

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今まで部活に費やしていた時間を 生活のために働かざるを得ない場合も含めて

やはり 震災は青少年の青春を変えてしまったことは否めません。

 

 

ずっとは無理かもしれないし、

長い時間をかけて運動をすることは難しい諸事情もあ
るでしょうが、

私たちは被災地の子供たちがこのようにバレーを通しても、かけが無いのない時間を堪能してくれることを願って活動しています。

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3回目の訪問になる石巻商業と近隣地区の子供たち!

バレーを通して、そして 運動を通して 明るい日々が過ごせますように・・・・