2013年3月2日 気仙沼女子バレー部最後の卒業生を送る会
2013年3月
気仙沼女子高校バレー部 最後の卒業生を送る会が開催されました。
2011年震災を受けて、廃校が決定。
残る一学年は たった10数名となり、
バレー部員だったメンバー(現2年生)はバスケット部に転部が余儀なくされました。
既に部員数が足りなくて、仙台高校と合同チームを作り
半年を共に闘ってきた 仙台高校と合同送別会とあって、
気仙沼女子高校佐々木監督と 合同チームの監督を務めた仙台高校の岡崎監督は
感無量といった面持ち。
会場は気仙沼の海岸近くでかつて民宿を営み、バレー部もお世話になっていたものの
今は民宿の建設が許されずにレストランのみの営業となっていました。
2011年3月 震災直前にバレー部の送別会を行って以来の思い出深い会場が
気仙沼女子&仙台高校の選手たちに嬉しい門出の場となりました。
卒業をする仙台高校生は
気仙沼女子との思い出と将来は看護の道に進みたいとの強い意志を報告
一方、仮設住宅に住む気仙沼女子の選手は
折角震災後合同チームを作り、厳しい状況で練習を重ね
ここぞという大切な試合の直前に怪我をしたことが悔しいと語りました。
そして キャプテンを務めた選手からも
石巻に家がありながら 気仙沼女子に入学した後、震災に直面。
その苦悩と思い出を切々と語りました。
仮設住宅に住んだり、寮生活を送る中震災に遭遇するなど、普通の高校生には経験の無い困難を克服し、
その中で、6名が揃わない二つのチームが築いてきた力強い復興ドラマは、
今さならながら 心に残ります。
東京から彼らの卒業を祝う会にかけつけた 当プロジェクト代表の三屋さんにも沢山の感謝の言葉がのべられました。
「三屋さんたちが応援してくださって 本当に力強かった・・・」その言葉が
三屋さんの胸を打ったことは言うまでもありません。
卒業生と両監督と三屋さんの最高の笑顔がその全てを語ります。
そして 残る2年生たちも あと一年の高校生活を
是非充実して、意義ある日々にして欲しいと願ってやみません。
今回仕事の都合で出席ができなかった田中直樹さんたちからも
お祝いと激励の気持ちが向けられています。
卒業生に在校生からメッセージ入りのボールと花束が贈られました。
なんと サプライズで仙台高校の岡崎監督から卒業生にプレゼントされたTシャツ。
裏には 合同チームがベスト16に入ったことにより、チーム解散の危機を免れた
思い出深い試合の時の写真が・・・・
そして 表面には なんと 3名の卒業生と2人の監督にそっくりな似顔絵
「本当に苦しかった・・・・。合同チームを存続させるのは大変でした。
でも 監督をやってきて 一番思い出に残る勝利でした」と
当時を思い出す岡崎監督
全てを終えて 笑顔で語り合う 佐々木監督と岡崎監督
そして 一層感慨深い思いを寄せる 卒業生たち
本当に卒業おめでとうございます。
震災直後の魚の腐った臭いが充満した気仙沼女子の体育館で
必死にボールを追いかけて、
そして 廃校が決まっても挫折することなく、合同チームで頑張ってきた卒業生たち。
是非この経験と 多くの人から得た ”思い”を大切に
これからも元気に活躍してください。
東日本大震災健康支援プロジェクトの全てのメンバーが応援しています。
先生方も 本当にお疲れさまでした。 事務局