4月24日いわき市訪問のご報告
2011年4月24日(日)
ご出身者のご紹介により、いわき市 内郷と平地区と呼ばれる地域の 避難所を訪問しました。 内郷コミュニティセンター、いわき市平工業高校、いわき市平体育館。 同地区の避難所と言え、物理的な環境をはじめとして、状況が非常に異なることに驚きました。
最初に訪問した内郷コミュニティセンターは体育館の半分を自由に使うことができ、 ボール遊びや バレーボールのパスなどでコミュニケーションを図りました。 また、2004年にFNS春高バレーコーチングキャラバン(コチキャラ)で 大竹秀之さんが指導した磐城二高の選手たちが成長した姿で監督と共に 訪問してくれたことは大変嬉しいことでした。
2番目の訪問先である平工業高校は丁度お風呂の時間と重なり、 先に3番目の予定の平体育館へ。 大きな体育室が非常に高く段ボールで仕切られて、スペースに限りがあったために、 あやとり、御手玉、柔らかいボールを使っての遊びのチームと バレーボールを楽しむチームとに分かれての活動。 今ではたった独りになってしまったけれど、 楽しげに体を動かそうとするご高齢者の姿にこちらが励まされました。
そして 最後の訪問先の平工業高校は 先に一度立ち寄ったこともあり、 大勢に拍手で迎え入れられました。 スペース的な環境が整っていたので、全員で輪になってのボールゲームなど、 多くの人が一緒に活動し、一体感を味わうことができました。 束の間でも人と交わり、声を出して笑うことの大切さを改めて実感することとなりました。
今回、環境が大きく違った3つの避難所を訪問させていただき、 「その場の環境と相手のニーズに合わせて、“あやとり”から“バレーボール”まで 何でもやります」という私たちの活動の原点を大切に、 決してこちらのペースを押し付けることの無いように、 被災者視点を軸に、被災地で働く方々のお手伝いになるように 努めていきたいと思っております。
今回ご出席に下さった講師の方と、ご調整頂いた現地の方々を含め 皆様に“ありがとう”をお伝え致します。
そして 移動の際に、海岸線の被害の大きなところを拝見させていただきました。 映像で拝見するのでは分からないほどに、言葉を失いましたが、 心の底から 亡くなった方々のご冥福をお祈り申し上げます。
<参加者・五十音順>
元バレーボール選手 大竹秀之、坂本清美、泉水智、竹内実、辻知恵、三屋裕子
NPO法人健康寺子屋 大塚真里子、西島繁美、早川ゆかり
事務局 野中真代